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★路線バス乗車マニュアル★![]() ![]() サルバドール庶民の日常の足となっているのが、路線バスです。片道2.20レアル〜4レアルでどこまでも乗り放題! しかし、これがとっても難しい。日本のように、バス時刻表などというものがあるわけではなく、路線図なども存在しません。一部、バス会社によってはインターネット上で路線図を確認できるものもありますが、実際にはあまり利用価値はありません。 このようにとってもアバウトなうえ、バス会社の数と来たら驚くほどたくさんあります。私がざっと数えただけで20社はあります。路線数は、もうそれこそ数え切れません…。 と、最初から脅すような話で恐縮ですが、慣れてしまえば案外大丈夫なものです。以下に、具体的な乗り方を書いてみます。(ただし、バス利用は明るい日中に限ります。夜は治安のこともありますので、必ずタクシーを利用してください。夜間の乗車中に泥棒に荷物をとられそうになった経験がある日本人を実際に知っています。) ![]() 1.バスの頭に書いてある行き先をよく見る。自分の目的のバスが来たら、右手を水平に道路に向かって出す。バスの運転手に見えるように出す。これが、「乗りたいので止まって!」のサイン。 2.バスが止まったら、後部の入口から乗り込む。このとき、cobrador(コブラドール:料金徴収人)が必ずいるので、念のため行き先を確認する。 「Este vai para ○○(目的地の名前)?」(エスチ ヴァイ パラ ○○?)これは○○に行きますか?と聞く。すると、うなずくなり親指を立てるなり、オッケーのサインを出してくれるはず。念のため、「Poderia me avisar?(ポデリア ミ アヴィザー?)着いたら教えてくれる?」と言っておくと安心。目的地が近付いたらきっと教えてくれる。 ここでnão、ノン、「そこは通らないよ」、と言われたらすみやかに降りること。わからないまま乗車して、わけのわからない場所に行ってしまったら最悪です。 なお、同じバス停でバスを待っているブラジル人にこの質問をしても、正しい答えが返ってこないことが多いので聞いても無駄です。ブラジル人ですら、自分が日常的に利用するバスの情報しか知らないことが多いからです。 3.乗ったらすぐに料金(主に2.20レアル、例外として2.15、2.50などもあり)を料金徴収人に渡す。そして、押して入るタイプの通行バー(遊園地の入場口にあるようなもの)を通過して車内へ。 私はなるべくコブラドールの近くに座るようにしています。その方が、目的地に近づいた時にコミュニケーションしやすいから。 赤ちゃんや幼児を抱いている場合、体が不自由な場合、お年寄りの場合などは前部入口から乗車します。なぜなら、これらの場合は通行バーを通るのが困難だから。料金は乗車後、徴収人に払いに行く、もしくは徴収人の方から回収に来ます。 4.乗車中は居眠りなどせず、しっかりと周りを見ておくこと。ボーっとしていたら、どこかで泥棒に狙われるかも知れませんから!(これは、普通に道路を歩いているときも、タクシーに乗っているときも、自家用車に乗っているときも同様。常にボーっとしてはいけない街です、サルヴァドールは) ![]() 5.目的地が近付いたら、天井を這っている黒いひもを強く下に引っ張ること。するとブザーが鳴り、「次、停車します」の合図となります。もしブザーが鳴らないなど故障している場合は、直接運転席に行って、次に降りる旨を伝えること。「Vou descer no proximo.」(ヴォウ デッセー ノ プロッシモ)でOK。 6.バスが停止したらすみやかに前部出口から降りること。このとき、運転手に「Obrigado.」(オブリガード)、ありがとうと言うお客さんが多いです。ぜひ真似しましょう。 このほか、バス乗車における注意点としては… ◆貴重品はなるべく持たない。現金は分散させて持つ。財布に入れず、ポケットにじかに現金を入れたり、カバンの奥底に財布をしのばせたり工夫する。カードも極力持たない。持つ場合も工夫して。 できれば泥棒用の財布を作り、50レアル程度を入れておく。 ◆できるだけ質素な服装で、目立たないように心掛けましょう。ただでさえ東洋人は目立ちますから、サングラスや帽子、短パンにサンダル、ノースリーブといった現地人ふうの装いが望ましいでしょう。 ◆車内に「物売り」が乗り込んできて、乗客全員にいきなり商品を配り始めることがありますが、これはいったん受け取ってOK。ひとしきり商品説明を終えたら、回収に来ます。もし欲しい商品があれば買ってもいいし、いらなければ返してしまえばいいのです。商品は、ピコレー(アイスキャンデー)、水・炭酸飲料、お菓子、ボールペン、ガムなどなど。時々、カンパを求める貧しい人や、演劇を宣伝するための役者が大声で乗り込んでくることもありますが、特に気にしないで結構です。わからないものには関わらない、が基本。(首を横に振る、人差し指を立てて横に振るジェスチャーで断ればOK) では、続いて具体的に「どのバスに乗ればいいか」。ここが一番、大事ですね! 一言で言うのは難しいのですが、観光で移動することが多いルートについて紹介します。 1.歴史地区(セントロ)へ行きたい! どのバス停から乗るにしても、とにかく行先看板に「Praca da Se」(プラッサ・ダ・セー)と書いてあるものに乗ります。そして終点で降りましょう。終点では全員が降りるのですぐにわかります。 これ以外の行先ではプラッサ・ダ・セーには行けません。ここを経由してどこか別の終点に向かうバスというものは存在しません。 終点のバス停からラセルダ・エレベータまでは徒歩1分程度。すぐです。 なお、Rio Vermelho(ヒオ・ベルメーリョ)以東の海沿いの道路は、東向きの一方通行になります。従って、そのエリアからセントロへ向かいたい場合は、海から一本、内陸に入った道からバスに乗って下さい。 ![]() 1−2.Mercado Modelo(メルカド・モデーロ)、Ilha de Itaparica(イタパリカ島)・Morro de Sao Paulo(モッホジサンパウロ)行き船乗り場へ行きたい! 1のプラッサ・ダ・セーで降りてElevador Laserda(ラセルダ・エレベータ)に乗って降りるか、「Cidade Baixa(シダーヂ・バイシャ)」行きに乗り、メルカド・モデーロ前で降ります。もしくは「Riveira(ヒヴェイラ)」行きに乗り「Comercio(コメルシオ)」で下車すれば、メルカド・モデーロから徒歩数分です。 2.バッハ要塞へ行きたい! 「Barra」(バッハ)と書いてあるバスは、バッハ要塞前で止まります。「Barra 3(バッハ トレース)」「Barra/Ondina(バッハ/オンジーナ)」など、Barraプラスアルファの情報が書いてある行先看板もありますが、いずれもOK。ただし「Barra Avenida(バッハ・アヴェニーダ)」は別方向ですので注意。 さらに、「Praça da Sé」行きや「Campo Grande(カンポ・グランジ)」行きなどの中には、バッハを経由するバスもあります。念のため料金徴収人に確認してから乗りましょう。 2−2.ショッピング・バッハへ行きたい! 行先に「Shopping Barra(ショッピンギ・バッハ)」と書いているバスはあまりありませんが、車体の目立つところに「Shopping Barra(ショッピンギ・バッハ)」と書いてあるものが時々走っていますので、注意深く車体を見ましょう。Av.Centenário経由のものは通ります。 3.ショッピング・イグアテミへ行きたい! 「Iguatemi(イグアテミ)」と書いてあるバスはもちろん、それ以外にも多くのバスがイグアテミ前を経由します。バスの後部入口わきにある四角い看板に「Iguatemi」の文字があればOK。 4.ショッピング・サルヴァドールへ行きたい! 「Paralera」「Rodoviaria(ホドヴィアーリア)」などに乗車し、料金徴収人に「Quero descer no Shopping Salvador(ケーロ デッセール ノ ショッピンギ サルヴァドール)」と伝えたら教えてくれます。Avenida Tancredo Neves(アヴェニーダ・タンクレド・ネーヴィス)という大きな環状道路沿いにあり、多くのバスが経由します。ショッピングモールまでは、バス停直結の歩道橋を利用して行きます。(他のショッピングモールも同様。) 5.カンポ・グランジに行きたい! 「Campo Grande」行きに乗る、もしくはPraça da Sé行きなども経由する場合があります。 6.ボンフィン教会に行きたい! 「Bomfim(ボンフィン)」行き、または「Riveira(ヒヴェイラ)」行きに乗り、Bomfimで降りる。 7.イタプアンビーチに行きたい! 「Itapua(イタプアン)」「Lauro de Freitas(ラウロ・ジ・フレイタス)」「Vilas do Atlantico(ヴィラス・ド・アトランチコ)」行きに乗る。これらは、Rio Vermelho(ヒオ・ヴェルメーリョ)あたりで海沿いの道に出て、イタプアンまでひたすら海沿いを走るので、途中のビーチ(Amaralinaアマラリーナ、Pitubaピトゥーバ、Jardim da Alahジャルジン・ジ・アラー、Jaguaribeジャグアリベ、Patamaresパタマリス、Piataピアタン)などに行きたい場合にも活用できる。 8.空港に行きたい! 「Aeroporto(アエロポルト)」に乗る。(そのまんまですが。) 9.フェリーボート乗り場へ行きたい! 「Riveira(ヒヴェイラ)」行きなど、行先に「Ferry Boat(フェリー・ボーチ)」と書いてあるバスに乗る。行き先確認で料金徴収人に聞く場合は、「フェリーボーチ」と発音すること。ボーチ、です! 10.ホテルに帰りたい! これは、各ホテルのフロントで確認しましょう。○○からだと、どこ行きのバスがここを通りますか?と。 「De ○○、qual onibus passa aqui?」(ヂ ○○、クアウ オニブス パッサ アキ?) ★お役立ち情報その1★ 上記に挙げたバスはいずれも一律どこまで乗っても2.20レアルという大変リーズナブルなバスですが、それゆえ大変庶民的で、イスは硬いプラスチック、エアコンなしなので窓全開、型の古いバスに当たった場合ガラスはガタガタときしみ今にもはずれそう、ごくまれに開いた窓から少年が飛び乗ってきてバッグを盗もうとする…などとといった状況が実際に発生しています。 そこでオススメなのが4レアルバス。路線バスのちょっぴり高級バージョンです。一般より車体は小さいマイクロバスで、前乗り前降り、つまり入り口は運転手横に一つしかありません。料金徴収人はいませんので、この場合は降りるときに運転手に4レアルを払います。このタイプは、エアコンがよく効いていますので大変快適。窓は閉まっていますので安心ですし、座席もふかふかシートで長時間乗っても疲れません。高級ヴァージョンですので客層もぐんと良くなります。物売りも乗ってきません。利用客が少ないので、停車回数も少なくなり、目的地まで2レアルバスよりずっと早く着けます。 いいことづくめの高級バスですが、路線数は限られています。私が確認した限り、プラッサ・ダ・セーと空港間を往復するもの、海沿いからショッピングイグアテミーを巡回するものの2タイプです。このうち前者は、海沿い〜オンジーナ、バッハ、セッチ・ジ・セテンブロ通りを経由しますので、非常に利用価値は高いと思います。本数があまり多くないのですが、特に長距離を移動する場合、安全面や快適さから言ってもぜひ高級バスを利用することをオススメします。 ![]() ★こんなときどうする…???★ 1.自分が行きたい方向が、右なのか左なのかわからない! 土地勘がない旅行者が初めての道でバスに乗る場合、とても不安になりますよね。もしかして逆方向だったらどうしよう、こっち向きで目的地に行けるのだろうか…と。特にこの国は非常に一方通行の道が多く、来た道を帰りたくても戻れない…というケースが頻発します。この場合、まずはバス停にいる他のお客さんに、「Para ○○,aqui esta bom?」(○○行きはここでいいですか?)と尋ねましょう。詳しい経由地は答えられなくとも、最低限、セントロがどっち方向かは誰でも答えられますので。 なお参考までに、終点が貧民街の真ん中にあるなど、乗らない方が良いバスをいくつか挙げます。 ・Nordeste(ノルデスチ)行き …サルヴァドール最大で最も危険と言われるファベーラです ・Piraja(ピラジャー)…中心部からかなり離れた貧しい地域です。 ・Alto de Couto(アウト デ コウト)…中心部からかなり離れた貧しい地域です。 ・LAPA(ラパ)…大きなバスターミナルですが、人の往来が激しく、貧しい人も多いため盗みが頻発します。不慣れな人は行かない方が無難です。 (Shopping LAPA などに行きたい場合は、Praça da Sé行きに乗り、Praça da Piedade プラッサ・ダ・ピエダージで降りれば徒歩数分です。) 2.バスのおつりをごまかされているかも知れない! 基本的にバスは一律2.20レアル(ドイス・ヘアイス エ ヴィンチ センターヴォス)です。まれに2.15や2.50などといったイレギュラーな料金体系のバスもありますが、とりあえず2.20と覚えましょう。悲しいことに、明らかに旅行者であるとわかる場合、おつりをごまかされることが多々あります。2.20レアルちょうどを渡すのがベストですが、やむおえずおつりが発生する場合は注意が必要です。おつりが足りないと感じた場合、「Dois e vinte ,ne?」(ドイス エ ヴィンチ ネ?)運賃は2.20レアルでしょ?と、確信をもった口調で料金徴収人に言ってください。「Mais um real.」(マイス ウン ヘアウ)あと1レアル、などと、具体的に足りない料金を告げてください。そこまでかけあってもらちが明かない場合はあきらめるしかないですね…。できれば、バス乗車用に、2レアル札や小銭を日頃から集めるように心掛けましょう。おつりなしで渡すのが一番ですから。 また、まれに、言い値で高い料金をふっかけてくる悪徳運転手もいます。実際にあったケースでは、4レアルの高級バスに乗った際、運転手に10レアルと言われて渡したらおつりをくれなかった…というものがあります。この場合は、料金がいくらであるか知らずに乗ってしまったのも問題ですが、くれぐれもだまされないように気をつけましょう。チリも積もれば山となる…。 バス乗車時によく使うポルトガル語表現 最低このくらいは覚えてから乗車しないと、何か不測の事態が起こったとき、自分が困りますよ!という意味で、覚えていただいてから乗車することをおすすめします。(だからバスってちょっと上級者向けだと思うのよね) ★これは○○に行きますか? Este vai para ○○(目的地の名前)? エスチ ヴァイ パラ ○○? ★着いたら教えてもらえますか? Quando chegar,poderia me avisar? クアンド シェガー、ポデリア ミ アヴィザー? ★どこからバスに乗ればいいですか? Onde posso pegar Onibus? オンジ ポッソ ペガー オーニブス? ★バス停はどこですか? Onde fica o ponto de Onibus? オンジ フィッカ オ ポント ジ オーニブス? ★○○に行きたいのですが。 Queria ir a ○○.ケリーア イール ア ○○。 |