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≪ブラジルの紙幣と硬貨はこんなデザインです≫
 
通貨単位はREAL。ヘアウ、と発音します。
複数形になるとREAISとなり、ヘアイスと発音します。
最も高額な紙幣は100REAI。(セン・ヘアイス)・・・2009年1月現在、1レアルが約40円ですから、これ1枚が4000円と言うことですね。以下、50reais,20reais,10reais,5reais,2reaisとあります。一番小さいのが1real(ウン・ヘアウ)札なのですが、最近はあまり流通していません。


続いて硬貨。moeda(モエーダ)といいます。裏と表を載せてみました。


一番大きいのが1REAL硬貨。紙幣に取って代わったのが、右端の金銀ツートンカラーのウンヘアウ硬貨です。約40円。
続いてREALより小さい通貨単位になり、CENTAVO(センターヴォ)。50センターヴォ、25センターヴォ、10センターヴォ、5センターヴォ、1センターヴォとなります。上記の写真でおわかりのとおり、1レアル硬貨以外は、金色と銀色の2種類ずつあるんです。50センターヴォに至っては、なぜか銀色で2種類。少し厚みが違うのですが…わかりにくすぎ!!!財布の中で10を探しても50をつかんだり、1だと思ったら5だったり…ということはよくあります。もうなんで一種類に統一してくれないんでしょうねぇ。ぶぅぶぅ…。

≪日本よりも進んだ「カード社会」です≫
さまざまな面において日本より遅れてるよなぁ、と感じることが多いブラジルですが、クレジットカードやデビットカードなどの利用に関しては、間違いなく日本よりブラジルの方が先を行っています。先を行くというより、利用者数が圧倒的に多いです。

たとえば、たかだか10レアル(約400円)のファストフードを食べた場合でも、多くの人が現金では払いません。自分の銀行口座から即座に引き落とされる「デビットカード(VISA ELECTRONなど)」で払う人がほとんどです。店側も、「いまおつりがないから、カードで払ってくれないかしら?」などと平気で頼んできます。小さなお菓子屋やクリーニング店などでも、当たり前のようにカードを通すためのハンディサイズの機械を数台、常備しているんです。

デビットのみならず、クレジットカード払いも多いです。マスターが一番利用されているかな。もちろんビザもほとんど大丈夫で、ときどきアメックスやダイナースもOKという感じです。気をつけたいのは、金色の小さい四角いチップが埋め込まれたカードを持っている場合、サインではなく機械に暗証番号を入力しなければなりません。日本ではまだあまりチップ対応の機械が普及していないせいか、クレジットカード利用時に暗証番号が必要なことはほとんどなかったように記憶していますが、こちらはキッパリ暗証番号を求められます。ブラジルにお越しの際は、いまいちど暗証番号を思い出しておいて下さい…。

なぜカードがそれほどまでに普及しているかと言いますと、ひとつには、強盗犯罪が多いため現金をあまり持ち歩きたがらないブラジル人が多いという点があります。あと、かつてものすごいインフレがこの国を襲ったとき、国家を挙げてカード社会の構築に取り組んだとも聞きます。

ただ、その割に、カードを通す機械がよく故障し、何度やっても情報を読み取れない=カードが使えなくて困る!ということもよくあります。そのため、カード1枚では心もとないので、できれば違う種類のものを2枚持つと安心でしょう。
≪だけどやっぱり現金は強い!値引き交渉するなら現金!!≫
カード社会ですが、庶民的なお店や民芸品を多く扱うメルカド・モデーロなどでは、断然、現金の方が優勢です。現金だと、大幅な値下げも期待できます。というか、カードだと値下げできない、カード利用手数料がかかるから…と、正面切って言われます。なお高級ショッピングモールなどで買い物をする場合も、現金もしくはデビット一括払いだと、2〜5%程度の割引をしてもらえることがあります。「A vista tem desconto?」(ア・ビスタ・テン・デスコント?)とさりげなく支払い時に聞いてみましょう。ダメもとで。洋服、電化製品、靴、楽器など、どんな商品に対しても割引が出ることがあります。

≪財布をどうするか≫
現金の持ち歩きに付いて、普通は財布にお金を入れるものですが、ここサルバドールでは、行く場所や通るルートの雰囲気/状況に応じて、少し変えなければなりません。
というのは、財布を見たらお金をたかりに来る物乞いや泥棒がいるからです。私の中では、「道ばたでは絶対財布を出さない」「きちんと安全が確認される店の中でのみ、財布を開ける」というルールを決めて、実践しています。

財布を持たずに、ではどうするのかと言いますと、ズバリ、生の現金をポケットに分散して入れるのです。基本はファスナーやボタンで閉じることが出来るズボンのポケット。あとはカバンのポケットや上着のポケットなど、要は外から見えないようにお金を隠し持つことです。(そのために、ポケットの多いボトムスを選ぶことは大事です。特に女性の場合、飾りポケットだけのパンツは案外多いですよね〜)

実際、ブラジル人も、普通にポケットからお金を出してます。得にセントロ付近で見かけるおじさんたちは、ジーンズのポケットから札束を取り出して取引したりしています。だれも財布なんて持っていません。最初は抵抗があるけれど、慣れてしまえば大丈夫。その際、どこかのポケットに「泥棒に襲われたとき用」の命金(いのちがね)として50レアル札(約2000円)をしのばせておきましょう。そのくらい渡せば、泥棒は納得して次のターゲットに向かうことでしょう。
念のために書きますが、高級レストランやショッピングセンターなど、中流以上の人が集うような場所では、ポケットからナマ金はやめましょう!ブラジルでもTPOはとても大事です。高級感のある場所では、日本でのふるまいと同じにするよう心掛けましょう。(むしろブラジルのお金持ちは日本人よりずっとエレガントです。)

≪小銭を作るようにつとめよう≫
おつり不足がよく起こる国です。たとえばタクシー。15レアルの料金に対して50レアルを出してもおつりがないよ!ということもあります。客商売なんだからおつりくらい毎朝用意してよね!!と文句を言いたくなりますが、ここはブラジルなんで…お客様第一主義じゃないんで…文化が違うということで納得して、ここは自ら「おつりがいらないお金」をなるべく用意しておくことにしましょう。

得に、50レアル札のような高額紙幣は嫌われることが多いです。もちろん、一人50レアルを超えるようなレストランやサービスを買う場合は堂々と出して構いませんが、たとえば道ばたのジュース売りから2レアルのコーラを買う場合とか、片道4レアルのバスに乗る時など、間違いなく高額紙幣は嫌がられます。大きなスーパーや土産物店などでは、比較的おつりが豊富ですので、50レアル札を入手してしまった場合はそのような店で使って小額紙幣に変えましょう。2レアル、5レアル、10レアルを複数持っておくと便利ですよ。

≪日本のクレジットカードを使ってブラジルの現金を引き出す≫
もう皆さんご存知のことと思いますが、ブラジルの銀行の主なATM機では、日本のクレジットカードを入れてブラジルレアルを引き出すことができます。お持ちのカードの裏面に裏面にPLUSかCirrusのマークが付いていれば、同じマークが付いているATMで引き出しが出来ます。手数料などの詳しいことはわかりませんが、現金両替の際にかかる手数料と比べても得に割高だったようには思いません。大きなお金を持ち歩きたくない海外旅行において、これは便利なサービスだと思います。
ただし、スキミングなど、クレジットカードやキャッシュカードの番号を不正に入手し悪用される事件がブラジルでも発生していますので、利用の際は、周囲に怪しい人物がいないかどうか確かめてください。

≪ブラジルの物価、高いのか安いのか?≫
海外旅行をするとき、行先の物価が安いか高いかは非常に気になるところですよね。
ではブラジルの物価について語る時、「安い」か「高い」かと言われると、これがとっても難しいんですよ。

ひとつ言えるのは、この国は経済格差がものすごく大きい国であり、「貧しい人向けの商品」「お金持ち向けの商品」がキッパリと分かれているんですね。
そりゃ日本にも高級スーパーに高級ブティック、ユニクロにしまむら…といったような店舗による価格差はありますが、その差がものすごいのです。
まぁ、食品や衣料品については、庶民的な店で買い物をすれば「うわ〜やっぱりブラジルって安い!Tシャツ1枚300円だって!」ということになります。それなりに着られるデザインだったりします。
食品も、牛乳1パック80円くらいだったり、牛肉1キロ300円だったり、缶ビール1本100円だったり…安いなぁと感じることが多いかも知れません。

ところが、ちょっと贅沢しようとすると。
贅沢とは、たとえば「飛行機に乗る」「パソコンを買う」「デジカメを買う」「おいしいレストランで食べる」などの行為を求めると、その価格は日本並みもしくはそれ以上になります。
こういった贅沢は、庶民層の人は決してしない行為であって、お金持ちだけがする行為。お金持ちはお金があるんだから、高い値をつけても払えるでしょ?って気持ちが見え見えの価格設定です…
そして実際にブラジルのお金持ちはひょいっとそれらに対してお金を払えるんですね〜

旅行者もしくは短期在住者の日本人にとって、これは結構つらいことです。
日本と同じ感覚で過ごそうとすると、日本で使うのと同じもしくはそれ以上の出費が強要されるのですから…。

そのあたりを頭に入れたうえで、ブラジルでお金を使ってください。

なお、ブラジルの最低賃金(政府が定める月給の最低額)は、2009年現在、約400レアル(16000円)です。
これで家族を養っている人だっているんですから。最低限安く済ませようとしたら、一週間100レアル(4000円)で過ごせるということですかね…。
(でも高級レストランで食べたら1回100レアル:約4000円を超えたりしますけどね。)

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