【2009年5月初旬、我が家が初めて訪れたシャパーダ・ジアマンチーナ2泊3日の旅レポート】 |
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1日目 サルバドールを夜の11時半に出発する夜行バスに乗り、まだ暗いレンソイスの街に早朝5時ごろ到着。この日は所要5時半だった。連休ということもあり、バスは満席。数日前に乗車券を前売りで購入しておいて良かった。インターネットでも買えるし、窓口でも買えるんだけど、我が家はインターネットの調子が悪くて最終支払の段階でエラーになり、ネット購入は断念。バスターミナルの窓口で買ったのだった。 さて真っ暗なバスターミナル…。ここから予約しておいた宿まで、さてどうやってたどり着こうか…と思っていたら、「Kaory」の名前が書かれた紙をもったおじさんが立っていた。こ、これは私のことですね?ってことで、宿から迎えの車が来ていたのでありました。ありがたや〜。でもそのことを知らなかったので、気づかなければスルーしてたかも。 宿には事前に早朝着の旨、連絡済みだったし、半日分の宿泊料金も支払っていたので、すぐに部屋に入れた。そしてとりあえずベッドで一眠り。8時半ごろ目覚めて、朝ごはんを食べ、その足で今後の観光予定について宿のお姉さんに相談した。そしたら、写真付きの観光ルート一覧を見せてくれて、あれこれとお勧めしてくれた。提携しているガイドや代理店とすぐに連絡を取り合ってくれて、今日この時間から行けるルートとか、明日のおすすめなどをテキパキと選んでくれて助かった。 おそらく、どの宿も、同じようにツアーの手配をしてくれるはず。そして、事前に予約などをしておかなくても、当日の朝の交渉でなんとでもなるということがわかった。一応、連休中で、お客さんが多かったであろうこの時期でも、当日手が空いているガイドさんがいたということです。はい。 そしてこの日は、宿から歩いて出発し、すべて歩きで巡るという「Serrano(セハーノ)」と呼ばれるコースに、ガイドの兄さん+我が家というプライベートツアーの構成で行くことに。 まずは街の中心部を通り抜け、街一番の大規模ホテルだというところの脇を通って、森の中の散策路のようなところを歩く。普通に歩きやすい道。散策路に入って5分ちょっと歩いたところで、茶色い川が出現。 街と同じ名前のレンソイス川。(Rio Lençois) 茶色いけど澄んだ水が印象的。コーヒーゼリーの色みたい。遠くに街が見えて、もうこんなに歩いてきたのね?!とビックリ。 ごつごつした、こんな足場のところを歩きます。こういうところを掘っては、ダイヤモンドなどを探していたんですって。 この川沿いには、ダイヤ掘りの人々が小屋をたてて住み込み、それは屋根のない家だったそう。屋根の代わりに、天井にシーツ(ポルトガル語でレンソウ→複数形にするとレンソイス)を張っていたことから、この川そしてこの街の名前がレンソイスになったんだそう。 なるほど〜。 蜂の巣みたいに、ところどころ中が空洞になっている不思議な地形で、足元を川が流れているわけです。 この写真の川はとても急流に見えるけど、ところどころ、流れがほとんどない露天風呂状態のところもあり(水は当然、冷たいんだけど)、人々はそこで水浴びを楽しむことができます。 ということでこのツアーは水着着用必須。 さて川を超えて5分ほど歩くと、今度はSalão de areias coloridas(サロン・ヂ・アレイアス・コロリーダス)という名所に到着。これは直訳の通り、「カラフルな砂の広間」。アーチ状に近い形で頭上高くそびえる壁が、下の写真のようにゴツゴツとしていて(軽石のイメージ)、手でこするとサラサラと砂がこぼれ落ちてくるの。砂で出来た壁、しかも薄いピンクのきれいな砂の壁なんですよ。 部分的に色が濃くなって、スモーキーローズピンクのようなきれいな砂がありました。子供たちも興味シンシン。 小さなビンを持参してくればよかった。甲子園の砂じゃないけど、ぜひ持ち帰りたい砂だわ。 実際にここの砂は、お土産用によく売られている「砂の絵の小瓶」を作るために活用されているそうで、民芸品作りの人々が採取しに訪れるそうですよ。 しかしこんな山の中に砂が… 海でもないのに不思議よねぇ…と思ったんだけど、数十億年前(って、気が遠くなるくらい昔…)はこのあたりも海だったそうで。 そして、川が茶色だったり、砂がピンクっぽいのは、このあたりの土地に鉄分が多く含まれているからだそう。 ブラジルが鉄鉱石の大産地だということを思い知らされます。 さて、さらに15分ほど山の中を歩くと、小川が登場。 え、ここを渡るんですか??? …ここを渡らないと、次には行けないらしい。結構な川なんですけど?! と、躊躇している親たちを尻目に、ガイドの兄さんは3歳の次男をひょいっと肩車し、スイスイと上手に岩石を渡り歩いて対岸に到着。 すごい。さすが慣れてる人は違うわ! というわけで、全員、くつをぬいで裸足で頑張って渡りましたよ。(ちなみに帰りはここは通らず、従ってこの1回を頑張ればよし。) 小川を超えたら、ちょっとした滝があり、滝壺がいい感じの天然プールになっていた。でも水があまりに冷たかったので、私と次男は見学のみ。すでにブラジル人化している長男と夫は、滝修行よろしく、元気に滝に向って行った…。 ちなみにこの滝は高さ8メートルほど。 続いてまた別の滝に。ここは水量が結構多くてダイナミック。私と子どもたちはちょっと怖くて近づけませんでしたが。 さらに歩いて、また別の滝。それぞれの名前を覚えきれていないところが私も抜け作クンだわ。 白い泡が水に浮かんでいて、えっ?これは残留洗剤??と一瞬思うけれど、天然の泡。植物から自然に出るアクみたいなものだそうで、なんでも、これで髪を洗うとしっとりしていいんだって。天然シャンプー。 ここでも泳ぐことができます。 そして、本日一番の急所をのぼり… うーん、確かにけっこうきつい上り。ゴツゴツ岩場だし。でも、ここもガイドさんが次男を常時、肩車で運んでくれて助かりました〜 ご自身も小さい男の子が二人お持ちだそうで。頼もしい若きパパさんガイドであります。 きつい上りを約15分。たどり着いたところはMirante(ミランチ)、展望台と呼ばれる場所。ここから見下ろすレンソイス川や街並みはなかなか素晴らしいもの。 お願いだからがけのふちには行かないでね〜、と、子供たちをキープしながらの撮影。はい、ここはブラジル。危険入るな!のロープも看板もございません。 でも、このルートに入るためには、必ず現地ガイドを同行させなければならないので、あまりうるさく看板で注意する必要もないのかもね。 高所恐怖症ではないけれど、おしりのあたりがムズムズする展望台でした…。 来たときとは少し違うルートを降りて、街に着いたのは午後3時ごろ。おなかぺっこぺこ!で、市内の川沿いにあるポルキロレストランでガイドさんともども昼食をとりました。 次男がすっかりお世話になっちゃったし、ここは当然ガイドさんの昼食代はおごりましょうと思ったら、ガイドさんは昼食代をレストランに払わなくていいんですってよ。提携しているレストランなのかしら?! 食後、もう一つのルートへ行こうか…まだ明るいし…という声もあったけれど、結構歩き疲れてたし、明日もあるしねぇ。ということでこの日は昼食後、解散することに。もう一つのルートは、最終日の午前中に行くことでガイドさんと集合時間を約束し、本日のガイド料(R$70)を現金で手渡ししてお別れ。 この日は、宿のジャグジーバスを家族で貸し切って1時間ほどのんびりお湯につかり、スッキリしたところで夜の街に繰り出し、夕食をとりました。夜は結構涼しくて、ジーンズに上着が必要という感じ。 それにしても初日からこんなに疲れて大丈夫?最終日まで体は持つかしら…とアラフォーな私はちょっと心配に。 |
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2日目:車+徒歩でシャパーダの名所(北部)を一通り巡るツアーに参加 に続く |