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街全体がテーマパーク!ブラジル一、クリスマスに力を注ぐ南部・グラマード
Porto Alegre-Gramado-Canela
【2009年11月下旬の旅レポート】
1日目 長旅を経てポルトアレグリ→グラマードへ
2日目 ブラジルナンバーワン?のスパで至福のひと時…夜は「クリスマスのおもちゃ工場」鑑賞
3日目 「サンタ村」、フォンデュ、そして夜の極上スペクタクル鑑賞
4日目 隣町カネーラで自然を満喫&子供大喜びのアドベンチャーパークへ

【概要】

サルバドールが一番ブラジルらしい街だとしたら、グラマードはその正反対。一番ブラジルらしくない街と言えるでしょう。
住民のほとんどがイタリア移民・ドイツ移民の末裔で、彼らが話すポルトガル語の響きはどことなくヨーロッパなまり…。青い目と透き通るような白い肌、輝く金髪といった容貌は、誰もが持つブラジル人のイメージとはかけ離れたものです。
でもしっかりポルトガル語を話し、やっぱり気質は陽気で開放的なブラジル人なんですね、彼らも。

サルバドールのような北東部から南部を旅すると、もうそこはどちらかと言えばアルゼンチン?という感じ。今回(12月)は夏の旅となりますが、サルバドールが夜6時過ぎには暗くなるのに対し、グラマード周辺は8時過ぎても薄明るい状態でした。
これはアルゼンチンを旅行した時と同じ状態です。赤道から離れ南極に近づくにつれ、夏の夜が長くなって行くんですね。

気温は、冬はマイナスまで下がり、夏は30度を超えることもあるそうです。夏の朝夕は結構冷えますので上着は必需品。今回私も常にジーンズ、日中はノースリーブだけど夜はパーカーをはおるというスタイルでした。フリースまではいらないけど、案外寒いなぁという印象です。

なお時差はサマータイム採用のブラジリア時間と同じ。サルバドールはサマータイムがないので年中いつでも日本との時差が12時間ですが、南部は夏の間、11時間の時差になります。

【行き方】
グラマード最寄りの空港、ポルト・アレグリまでサルバドールからの直行便はなく、サンパウロ・リオ・ブラジリアなどで一度乗り換えることになります。うまく乗り継ぎが出来れば最短で5時間程度で着きます。


ポルト・アレグリからは、長距離バス(25レアル)かタクシー(300レアル程度)でグラマードまでの135キロを移動します。
もしくは事前にホテルや旅行会社などに送迎車をお願いしておくのも良いでしょう。
今回私たちは、一人70レアルで乗合バンに乗れると言うことだったのでお願いしました。が、結局は我々母子3人と運転手さんのみの移動で、プライベートカー状態でラッキーでした。タクシーのほぼ半額ですからねぇ。
通常は、人数が集まれば乗合バンが出るというしくみのようですが…今回はどうしたのかしら?
ちなみに帰りも乗合バンをお願いしようとしましたが、「その日のその時間帯はありません」と断られました…。

【旅のベストシーズン】

何と言っても街全体がクリスマステーマパークになってしまう11月〜1月(夏)がおすすめ。
この時期(2009年は11月12日〜1月11日)開催されるNatal Luz(ナタウ・ルース)というイベントは、それなりにお金はかかりますが、ブラジル全体で見ても非常に珍しいタイプのイベントですので個人的にはかなりオススメ。

ナタウ・ルースの詳細は、公式サイトwww.natalluzdegramado.com.br/で確認できますし、連日行われる各種の夜のショーの入場券もサイトで購入できます。が、ブラジル在住じゃないとサイト購入は難しいかも知れません。

簡単に言うとこのイベントは、クリスマスをテーマにした大規模なショーやパレード、人形劇などが、期間中、複数の会場で開かれるというもの。入場券を事前に手配する必要がありますが(想像以上に人気があって、1ヶ月前くらいでも希望の席は取れなかったり、半月前でも全席売り切れだったりします。演目によっては当日券が残っている場合も)、ただ単に街の雰囲気を味わうだけでなく、一歩突っ込んだ観光が出来るという意味でも、非常にお勧めです!

一方、ブラジルの冬に当たる時期(6〜8月)も大変人気があります。寒い時期に寒い地域を旅行するのが、ブラジル人は大好きですから。雪こそ降りませんが、気温はかなり下がり、ブラジルらしからぬ冬気分を満喫できるんだそうです。確か8月には大きな映画祭が開かれ、各地から映画ファンがわんさと訪れるんだそう。

なおブラジルの某ガイドブックによると、夏は孫とおじいちゃんおばあちゃん、冬はハイセンスな大人で賑わう街なんだそうですよ。
確かに…孫とじいじばあばがものすごく多かったのは事実ですねぇ。なぜか親なしの、孫+じいじばあば。おそらく近郊の街からの小旅行なんでしょうね。いずれも金髪に青い目ということには変わりありません。


【観光の仕方】

ただぶらぶらと街歩きをして、のんびりレストランで美味しいものをいただくだけでも楽しい街。何かをするというより、街の雰囲気を楽しむのが合っているところのような気がします。

とは言え、近郊のイタリア移民農村を訪ねる旅や、市内一日観光、ワインの谷めぐりツアー、イタリア移民の農村めぐりツアーなど、各種半日・一日ツアーを地元旅行代理店ではほぼ毎日催行しています。事前に代理店のサイト経由で申し込んだり、日程に余裕があれば現地で申し込むのも良いでしょう。空きがあれば前日夕方の申し込みでも間に合います。

サンパウロからなら、基本の市内観光が含まれた、航空券&ホテルのパックツアーもあります。空港からの移動も含まれていると思えば、そのほうが楽で確実かも。

【2009年11下旬の旅レポート】1日目 長旅を経てポルトアレグリ→グラマードへ