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Campo Grande-Bonito
【2009年10月中旬の旅レポート】
1日目 長い移動と、代理店での交渉
2日目 ゴムボートでフォルモーゾ川下り、青の洞窟湖へ
3日目 ボイア・クロス(浮き輪で川下り)と、スクリ川シュノーケリング
4日目 世にも美しい「天然水族館(アクアリオ・ナトゥラウ)」
カンポ・グランジ、ボニートのレストランと宿

ボニート2日目。
午前中、昨日申し込んだツアーである「ボートツアー」へ出発。7時半に宿に車が迎えに来るということで、7時ごろ朝食をとっていると…なんともう車が来ちゃったよ、しかも大型バスが!
大慌てで朝食をやめ、荷物を持ってバスに乗り込むと、私たちと運転手さんしかいないのね…どうやら最初のお迎えスポットだったのね…

と思ったら。
バスは途中、ガソリンスタンドのようなところに立ち寄り、ブラジル人男性(どうみても観光客ではない地元の人)を数名乗せただけで、街を出ました。
大型バス、がらがら…。お客さん、私たち3人だけ。
いいいいんでしょうか、一応、連休中ですけど…
そんなに人気のないツアーなんでしょうか…

不安を抱えながらもバスは赤茶けた山道を走ります。そして、30分ほど走ったあたりで、バスから下ろされました。ん、もう着いたのか?と思ったら、「ここから別のお客さんを何人か乗せることになってるけど、後30分くらいかかるから、その辺散歩でもしてて」ですって!
後30分って!
だったら、街を30分遅く出ればよかったんじゃないの?こんな何もないところで30分て!!!

と、言いたいことは山ほどあったけど、こういう場面で何を言ってもどうしようもないので、おとなしくバスから降りて散歩することに。
実際には、そこはボートツアーのゴール地点になっているところで、ちゃんとした設備が整ったプチ公園のようになっていました。小さな滝つぼまで続く遊歩道があったり、子供向けのプールがあったり。
もっとも、まだ開園時間前だったようで、閑散としてましたけどね。

そして約30分後、別のお客さん3人を乗せて、ボートツアーの出発地点までもう少し走ります。
それにしても、たった6人しかツアー客がいないのかしら…。
とまたも不安に思っていたら、出発地点には、ほかの団体がいくつかありました。ホッ。そしてなぜか日系人が多くてびっくり。

ボートは11人1チームとのことで、グループ構成を考えつつ振り分けられます。われわれ3人は、8人組の日系人・日本人グループと一緒のボートになりました。見事に全員、日本顔です!
子どもからおばあちゃんまでの家族グループ、そこにわれわれも混ぜてもらって、ほのぼのとボートに乗り込みました。

一応、ライフジャケットを着て。その下はTシャツでも水着オンリーでもOK、だけど濡れてもいい服は必須です。
最初に、船頭さんから、ボートの乗り方を教わります。滝を降りる際のポジションと、普通に乗っている際のポジションがあると。なるほど。

そして3隻のボートが次々に出発…っと、いきなり滝ポジションを取るようにと指示。
おおっ、滝が!

まぁ、小さな滝のようなもので、ここは余裕でクリア。もちろんボートから落ちる人などおりません。
その後は非常にゆるやかで穏やかな流れが続き、オールでこがないと進まない状態です。漕ぎ役になた人は結構大変…

途中、いくつか小さい滝があるけど、どれもそんなにスリリングなものではなく。ちょっと物足りないと感じるのは私だけ?!

滝よりも注意すべきものは、他のボートなのです。
他のボートが近づいたら…なななんとバケツで水をぶっかけられるのよ!
バケツがそれ用にボートに用意されてるって言うのがなんとも…
バケツとオールをフル活用して、もう、水かけ戦争勃発、って感じ。もう大変よ。
こういうの、ブラジル人は大好きだからねぇ、大人もおじさんもおばさんも大喜びで戦意むき出しで水を掛け合う…その姿勢は、たとえ日系の血が入っていても変わらないようで…我がボートも全然負けてはおりません。

しかしですね、川の水、結構冷たいんですねこれが。大人はなんとか耐えられるけど、小さい子には非常にきつい。うちの3歳児、水を浴びては川風に吹かれ、体が乾いた頃にまた別のボートに襲撃されびしょぬれになり…でぶるぶる震えておりまして。
途中から「やーめーてー!子どもが寒がっているのよぅ!!!」と相手船にさけばなければならない状態になりました。もちろん、そう叫んだら、水かけはストップしてくれるんですけどね。

1時間ほど乗っていたでしょうか。途中、川に飛び込んで泳ぐスポットがあったり、木の上にきれいなくちばしのトゥカーノが止まっているのを発見したり、結構楽しめます。



でも、正直言って、スリル度・アドベンチャー度はかなり低めです。なので、物足りなさを感じる人は多いかも…
ま、ボニートにおける幼児参加可能の数少ないツアーですので、激しいのが苦手な方やお年寄りなど、家族みんなで楽しめる貴重なツアーであることは確かですね。


なお、この川の透明度は高くなく、水面を覗き込んでも魚は見えませんでした。ボニートなのに魚のいない川なんて〜、とややがっかり。どの川ももれなく透明、というわけではないようです。(そりゃそうか)


さてツアー後は、さきほど停車して30分散歩させられたスポットに降り付いたわけですが、ここにバスも到着しているはずでした。なのに、バス、いないよ!
バスの中には着替えからお金から、すべて入っていると言うのに…
聞くと、「バスが故障してて時間がかかってる。けど、もうすぐ着く」とのこと。その時点でもう11時過ぎ。予定では、宿に正午には戻っているスケジュールだったんですけど!宿まで30分以上かかるんですけど!

仕方なく待つ…。お金がないから、伝票につけてもらって後払いするから、と言って飲み物などを飲んで待つ…。
そして11時半になったころ、再度、どうなってるのよー!と確認。私、正午までに宿に戻らないと次のツアーに行けないんですけど!!!と訴える。

すると、ほどなくして、バス到着…。話では、別のツアーの客のボートがここに到着するまでバスは出発できない、ということだったんだけど、私の訴えが効いたのか?我々が乗り込んですぐ、バスは出発したのであります。
い、いいんですか、別のツアー客を乗せないままに出発して…
もうホントによくわからないツアーです。いや、私がポル語を正しく理解していないだけなのかも知れないけど、でも、変なの〜。


なんとか宿には正午ちょっと過ぎに到着。朝、カンポ・グランジを出発したダンナの乗ったバスも、予定よりやや遅れて1時半ごろ宿に着き、やっと合流できました。
そして午後のツアー、青の洞窟湖行きの送迎カー(今度は普通の車を貸切状態で、だった)が1時45分ごろやって来て、いざ、出発。青の洞窟には5歳以下は入れないと言うことなので、3歳の次男をケアしてくれるシッターさんを手配し、彼女も同じ車に乗り込みました。

青の洞窟までは45分くらいのドライブ。午前中の川とは違う方面です、が、道は似たような感じ。
途中すれ違う車はほとんどないけれど、そこに着いたら、人がいっぱいいて驚きました。そうよね、満員だもんね、ここ数日。
小さな軽食スタンドがあるほかは、簡単なテーブルといすが少しあるだけの待機所なんだけど、そこで次男とシッターさんは遊んでいることに。私たち洞窟参加者は、番号札を受け取り、数字を呼ばれたらそのガイドのところに行くように…という指示でした。

私たち15番チームはほとんど待つ暇なくすぐに呼ばれ、ヘルメットをかぶり、軽く説明を受け、洞窟に向かって歩き始めました。15人一組ほどのグループが、一人のガイドさんに着いていく形です。
少し山道を歩くと、洞窟の入り口の大きな穴が現れます。少し足を踏み入れただけで、なんとなく空気がひんやり。この日はかんかん照りの暑い日だったのですが、穴を湖に向かって降りていくほどに涼しさは増し、地上とは全然違う雰囲気に…



穴の中は見事な鍾乳石で覆われています。大きな洞窟。
ほどなくして、かなり下のほうに青い水が見えてきました…おお、ホントに青いね〜

途中、青い湖をのぞきこめるスポットがいくつかあって、それぞれみんな立ち止まり、写真を撮ります。だけどまだまだ湖の近くに行けるみたい…。


そして一番湖に近づいたところが、やっぱり一番美しく見えるところ。ちょうど日が差してきて、少し前よりもっと青く、輝いて見えました。日の光って大事ね。
これが、12月〜1月の午前8:30〜9:00だと、まっすぐ朝日が湖に差し込み、それはそれは美しいんだそうな。うん、さぞかし美しいと思うよ、だって10月の午後だってこんなにきれいなんだから。



うわさに聞いていたLAの文字もクッキリ確認できました。Lagoa Azulの頭文字をとってLA、よく出来てます。というか自然界の不思議…。鍾乳石の一部が湖に映り込んで文字のように見えているんだって。



次々に別のグループが入ってくるので、そんなに長居は出来ないけれど、十分、青さを堪能する時間はありました。
上り下りもそれなりにキツイけど、思ったほどでもなく。うちの7歳児も元気に同行しましたし、割とご高齢の方もいらっしゃいました。ところどころ足が滑りそうなところがあるので、気をつけなければならないから、やはり完全自力歩行ができるようになる5歳以上からしか入れないと言うのは妥当かと。

この後、近くにあるもう一つの洞窟、グルッタ・ド・サンミゲルにも行かないか、と運転手さんが誘ってくれたけど、そちらには湖はないみたいだし、洞窟の巨大なものはシャパーダ・ジアマンチーナですでに満喫しているから、もう洞窟はいいよね〜、ってことで割愛させてもらいました。
その代わりとして、まだ明るかったので、Balneario Publicoバルネアリオ・プブリコ(直訳すると公共水遊び場)へ行くことに…

さて、そこに向かう途中、運転手が変なことを言いだしたのです。
「この先、シッターは乗せていけない。警察に見つかったら罰金取られる。」と…。だから「代理店事務所で彼女を下さなければならない」と…。

それは、こういうことでした。
公共水遊び場はとなりの自治体になるそうで、どうやら、町の境には交通取り締まりの警察がいるのだと。そこで、シートベルトの着用を厳しく見張っている、と。
幼い子をひざに乗せてのシートベルト着用では罰金になると。幼い子であっても一人でベルトしてないとダメだと。
その時、後部座席には私とシッターさんと長男、そしてシッターさんのひざに次男という体制。4人がまず横並びになれないし、ベルトも3本しかない。ってことで、シッターさんに下りてもらうしかない、と…。

ま、まぁ、いいんですけどね、公共水遊び場にシッターさんがいなくても問題ないから。青の洞窟のためにお願いしたシッターさんだから。
でも、彼女に、お給料は1日分で支払っているのよ。半日という設定がないんですってよ、この町のシッター業は!(いや、あるのかもしれないけど、うちがお願いした代理店では半日の扱いがないと…)
ということがありますので、シッターさんを効率よく活用したい方は、そのあたり、シートベルトの関係もよく聞いてからお願いしましょう。

公共水遊び場の駐車場に着いてビックリ。これまでのどのスポットでも見たことがないくらい、たくさんの車が止まっていました。マイナーな遊び場だとばかり思っていたのに、なななんでしょうこの人気ぶりは…

中に入るとまたものすごい人!
ここは、広い公園のようになっていて、バレーボールやサッカーボールで遊んでいる人もいます。メインはやっぱり、川泳ぎ。水遊び。
入口付近には、シュノーケルセットとライフジャケットをレンタルする店があり、なんとライフジャケットは1時間2レアル、1日10レアルという安さ!!!

そう、ここの売りは、間違いなく「リーズナブルさ」でしょう。
まず、入場料が大人15レアル。これはブラジル相場で言うとそれなりの値段だけど、ボニート相場で言うとかなり安いです。それに、自家用車が満載だったことが証明するように、ここは、専門ガイドがいなくても遊べる、ボニートで唯一のスポットなんだそう。
そのため、カンポ・グランジ市から週末を利用してちょこっと遊びに来たという家族連れがかなりいました。隣町から遊びに来たと言う人たちもいました。なるほど、地元の人に愛されるお手頃スポットということですな。

安い入場料ではありますが、ここの川も、結構楽しめます。
なんたって、魚がうようよ泳いでいて、川の中まで入らなくても岸から肉眼で見えるんですから!



実は餌づけされてるような感じなんですけどね、ここの魚。どうやら魚のえさなるものも売られているらしいんです。バーっとまいたら、ものすごい勢いで魚が集まって来ていましたよ。
川の水もまずまずキレイです。写真でご確認下さい。このくらいの透明度。



ここで1時間半ほど遊んだけど、意外にも楽しめました。やっぱりボニート、川と魚がなくちゃね。


さてこの日の夜は街に出て軽くショッピングと夕食を楽しみました。小さいストリートだけど、意外にもセンスのいい天然アクセサリー屋さんや、カジュアルウェアの店があったりして、いい感じです。
飲食店もそれなりにあり、オープンエアで賑わっていて活気があります。
私たちが選んだのは、Sale e Pepeという名前のレストラン。だけど看板には「秋」の文字…なぜに秋かは不明ですが、ここは日系のご夫婦が経営する、日本食を出すレストランと言うことで地球の歩き方にも掲載されています。
メニューが豊富で、どれにしようか相当迷います…日本食だけじゃなくて、中華や、地元の魚料理なども満載です。
しかしここは川魚の刺身でしょう、まずは。ここでしか食べられないという話だし。
ピラプタンガとピラニアを半々に盛り付けてもらいました。身はあっさりめでまぁまぁかな。

おつまみとして頼んだ餃子もなかなかのもの。しっかり豚肉が入った餃子で大満足です。
たまには肉も、ってことで頼んだピッカーニャの鉄板焼きも美味しかった…。この街は魚も肉も美味しくて困っちゃいますねぇ。
シメに食べた沖縄ソバだけはちょっとイマイチで残念でしたけどね。
3日目 ボイア・クロス(浮き輪で川下り)と、スクリ川シュノーケリング へ