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Campo Grande-Bonito
【2009年10月中旬の旅レポート】
1日目 長い移動と、代理店での交渉
2日目 ゴムボートでフォルモーゾ川下り、青の洞窟湖へ
3日目 ボイア・クロス(浮き輪で川下り)と、スクリ川シュノーケリング
4日目 世にも美しい「天然水族館(アクアリオ・ナトゥラウ)」
カンポ・グランジ、ボニートのレストランと宿

ボニート3日目。
日曜日、家族全員でフルにボニートで遊べる唯一の日。朝からお天気も良くてラッキーです。
宿の朝食会場にも、いちだんとお客さんが増えてました。カナダからのご夫婦とか、なんと日本人の一人旅のお兄さんもいたりして驚きです。こんなところで日本の方にお会いできるとは〜しかもこんな宿で…
ここは、ブラジルのガイドブック(Guia 4 rodas)にすら載っていない、かなりマイナーな宿と思われ…でももしかしたらLonely Planetあたりには載ってるのかもしれませんね、一応ホステルというネーミングなので。
宿自体、ユースホステルという感じではなく、普通のポウザーダでしたけど。



まずは午前中のお遊び、Boia Cross(ボイア・クロス)へ。ボイアとは浮き輪のこと。大きなゴムの頑丈な浮き輪に乗って、ワイルドに川下りをしちゃおうという遊びです。
やはり宿に送迎車が来て、シッターさんと私たち家族を乗せて、Rio Formoso(フォルモーゾ川)へと出発しました。この遊びはかなりワイルドなので幼児同伴は禁止、ということでシッターさんを代理店経由で手配してありました。日給80レアル、結構高いよね…しかも我が家は半日しかお願いしないのに、半額にはならないと言う…
ボニートは何をするにもお金がかかるわぁ。


水着の上にライフジャケットを付けて、ヘルメットをかぶって、いざ川辺へ。乗り方の注意点について軽く説明があり、すぐに次々と浮き輪が川辺を離れて行きます…
この浮き輪、普通のと違って、ドーナツ風に中央に穴が空いているものではありません。大きな「たらい」と言った方が近いかな。
ここに、まずは腹ばいになって進みます。川の流れに乗ってぷかぷかと…



と、軽く段差がある部分をスリリングに滑り降りたりして。いきなりびびります。


しかし流れのゆるいところでは、少し手でこがないと進まないくらい。腹ばいで両手で水かきして進みます。


っと、いきなり長男がバランスを崩して浮き輪から落下!
たたたいへん!!!
ライフジャケットつけてるし、彼は泳げるからそんなにおおごとでもないんだけど、精神的にちょっと焦ります。慌てて私たちも駆けつけるも…なかなかうまく浮き輪をコントロールできず、せっかく近づいたと思ったら今度はダンナが落下!
そして再び、自力で浮き輪に這い上がるのですが、これが想像以上に大変だったみたい。二人ともひ〜ひ〜言って、悪戦苦闘の末、なんとか元のポジションに戻りましたけど…
あぁ冷や汗かいたわ。ガイドさんも他のメンバーもすでにそこは通過してしまっていたから、ちょっと孤独だったわ。


気を取り直して進むと、川べりにロープが張ってありました。そしてみんなロープにつかまって順番待ちをしています。
どうやら間もなく、急流があるようで。一人ずつ順に滑り降りて行くらしく…
写真とか撮っている場合ではなさそう。


で、私の番。
急流ったって、まさか振り落とされるほどじゃないでしょ〜、と余裕の表情でスタートしたのに。
その1秒後には水の中…
水中で1回転?! ごぼごぼごぼっ…
び、びっくりした…


急流の下にはちゃんとガイドさんがいて、落下してビビっている人をしっかりサポートしてくれるんですけどね。
あれはスリリングでした。
全員が全員、落ちてました。は〜私だけバランスが悪いわけじゃないのねぇ。少し安心。


一度ずぶぬれになれば、もう怖いものなし。次々に来る小さい急流は余裕でクリア!
ゆるやかな部分では、川の美しさや、水中に生息する小さくて赤い魚(マット・グロッソと言う名前だそう)を観察したり出来て、まったり川散歩気分です。


6キロほどを、約40分かけて下り、終わった時には「あれ〜もう終わり?」という気分でした。思ったよりずっとずっと楽しくて、スリルもあって、アドベンチャー気分も味わえてとても良かったです。正直、昨日のゴムボート下りより数倍楽しかったなぁ…。


さて、引き続き、お昼も食べずに(!)次のスポットへ同じ車で移動です。ボニート観光の目玉とも言えるRio Sucuri(スクリ川)スノーケリング。スクリとはヘビの一種のことで、川にヘビがいるのか??と思いきや、うねうねと蛇行した川の姿がヘビに似ているから名付けられたんだそうです。ホッ。


ボニートの各アトラクション、どれにも共通していることだけれど、それぞれの施設が非常によく整備され、しっかりしているんですね。ここも、レストランあり、着替え所あり、休憩所あり…で、とても田舎の山奥にあるとは思えません。

まずはウエットスーツなどを借ります。各種サイズがずらりと揃っていて、どんな体型の人にも合うスーツが存在するんですねぇ。そして一発でサイズOKというのがすごい。毎日いろんな人にスーツを斡旋しているだけありますね、かなりの目利き。
ブーツのサイズもいろいろあり、おそらく、一番小さいサイズで5歳児程度のものと思われます。もうすぐ4歳になる次男も、ちょっと大きめではありますが、一人前のダイバー姿をあつらえてもらって大喜びです。ま、彼の場合、カッコだけでしょうけどね…
(と思っていたら、実は違ったんですが。)


そして、10数人のグループが1チームとなって、一人のガイドさんに着いて行きます。ウエットスーツ姿のまま、まずは水シャワーをたっぷり浴びます。と言うのは、乾いたままだと暑すぎるから。どうやらこの先、数百メートル歩くらしいんですけど、濡らしておかないと暑くて歩けなくなるのだと。なるほど。


じっとり重くなったウエットスーツで、まずはトラックの荷台に乗って、車で山道を移動。そこから少し歩いて、川岸へと到着しました。天気が良くて、確かに、暑い…ウエットスーツ…。

途中、青い水が美しい泉を見学します。本当にキレイな水色に感動…



川べりに到着すると軽くガイドさんから説明があり(本当に軽く)、次々に水の中へと向かうメンバーたち。最初に、カメラマンに向かって水中でポーズをとる時間がありましたが、ダンナと長男はそれに気付かずスイスイと進んでしまいました…
そして私だけがピースで撮影に応じ(笑)


さて次男はサポートのボートに乗せてもらうんだろうなぁ、と思っていたら、ガイドさんが「Pode,pode!
(大丈夫、大丈夫!)」と言って、私と一緒に水に入るよう促すではないですか!
まままさか3歳の次男がスノーケリング?!
出来るのか?!



本人に確認すると、やる気はあると言う。ならば、行こうではないか。
次男の小さな手を握り、ともに水に顔をつけて、体を川に浮かべました…



お、意外と大丈夫じゃないの、次男よ。
なんせ、いきなり水がクリアだから、いきなり魚が目に飛び込んでくるのよ。大きな魚が3歳児の目の前に…
そりゃあ楽しいに決まってます、ええ。ええ。人一倍、生き物好きな次男ですから。


途中から次男+ダンナにコンビ替えし、まるで親ガメ子ガメのごとく、父の背中に息子が乗っかって水中観察に。後から聞くと、背中に乗っていたのではなく、次男がダンナのライフジャケットのひもを握りしめつつ、ダンナの横を泳いで(流れて)いたらしいです。
へぇ、そんなことも出来るようになったのか、3歳児よ…



さて、水中散歩はかなり楽しいです。
とにかく、体長30センチ超級の魚がうようよいて、実にクッキリと見えるのですから!しかも、手が届きそうなほど近くに!!
主に生息しているのがピラプタンガという、白っぽくて、尻尾が赤い魚。群れをなすように泳いでいます。
他にパクーやピンタード、ドゥラードといった魚もいるらしいけど、どれがどれやらよくわかりませんでした。でも、夢中になって目で追い、撮影をしました。


水温は20度ちょっとということで、冷たい冷たいと聞いていたけど、この日はかんかん照りで気温が高かったこともあり、最後まで強い寒さを感じることなく泳いでいられました。いや、泳いでないな、あれは流されていたと言う感じだね…
でも、寒さ防止のため、あえて手で水かきしたりして体を動かそうとしましたけどね。本当にじーっと流されているだけだと、寒い日はかなり体が冷えると思います。
ちなみに、次男だけは、半分くらい来たあたりで寒いと言いだし、サポートのボートに乗ってゴールしました。


約45分のシュノーケリングですが、これこそがボニートですね。ボニートでシュノーケリングをせずして、ボニートに来たとは言えないでしょう。
4日目には、別の場所でのシュノーケリング体験を綴っていますが、とにかくボニートでは一度は川の中に入って下さい。入らないで帰ると後悔します、間違いなく…。


またトラックの荷台で陸路移動し、スタート地点の施設まで戻りました。そしてようやくお昼ご飯(食べ放題ビュッフェタイプ)にありつけました。



たっぷり川に入って、体がまったりと程よく疲れていたので、ランチが、そしてビールが!ものすごく美味しく感じられました。
なお、スクリ川ツアーは、ランチあり・ランチなしを選択できます。ランチありにした場合、バウチャーは2枚になり、ツアー用・ランチ用が分かれているそうです。が!やってくれましたようちの代理店。ランチ付きを申し込んでいるのに、ランチ用のバウチャーを発行してくれていないよ!!!
危うくランチ逃すところでしたよ…。もちろん事情を説明したら、ちゃんと食べさせてくれましたけどね。


ゆっくりまったり心地よくランチタイムを過ごし、敷地内の牧場を散歩したりして、午後3時過ぎに宿に向かって出発しました。中心部までは約18キロ、それなりに離れていますが、道はそれほど悪くなく。白いコブのある牛(インド原産のネロリ種という、この地域独特の牛)が草をはむ牧草地を横目に、のどかなドライブでした。


いったん宿に戻り、シャワーを浴び休憩し、夜の街へと。
お昼が遅かったこともあり、あまりお腹もすいていなかったので、軽く飲みに行く気分でお店を探しました。
良さそうなお店はすぐに見つかり、すいていたのですぐにオープンエアの席に付き、まずはビール!
だけどこの店は、自家製のカシャッサがご自慢のようで。カシャッサをしきりに勧めてきます。一口サイズのおちょこで1杯出されたので(サービス)飲んでみたら…美味しいのかどうなのか判別できず(苦笑)
カシャッサはとても強いお酒なので、いつもイマイチ味がわからないんですよねぇ。


で、カシャッサ入りのカクテルなら…ってことで、イチゴのフローズンカシャッサカクテルを飲んでみたら…
こここれは…
砂糖なしで珍しいカクテルだわぁ、と思ったら…
イマイチだった(涙)


慌てて砂糖を投入するも、イマイチは変わらず。
いろいろと独創性あるカシャッサカクテルがあったのに、これはまたはずれを引いてしまいましたなぁ。もっと無難なのにしておけば良かったです、はい。


人気の有名店らしく、席はすぐに埋まり、メインストリートに面したオープン席はとても賑やかに!
この雰囲気がいいんですよね。
そして料理も美味しかったのです。おつまみ程度ってことで選んだ「Isca de jacare(イスカ・ジ・ジャカレー)」…ええ、ジャカレーはワニなので、ワニ肉の炒め物なんですけどね、これが絶妙な味付けで美味しくてビックリ。
肉自体は思ったより固くなく、でもチキンよりはしっかりした歯ごたえで、食べ応えあり。次男も喜んで食べていました。


この街は小さいけれど、たとえば、レンソイス・マラニェンセス国立公園最寄りの街・バヘリーニャスと比べたら、観光客向けに良く整備されていて、でも観光化されすぎず地元の人たちもいて、なかなか心地いい街でした。
昨日は疲れてタクシーで帰宅したけれど、この日は食後も元気に歩いて宿まで。約15分程度の道のりだったけれど、途中のアイスクリーム屋さん(何軒もあった)で地元のフルーツを使った手作りアイスなどを食べつつ、星空の下を気持ちよく歩いて帰りました。


4日目 世にも美しい「天然水族館(アクアリオ・ナトゥラウ)」 へ