Topに戻る





とにかく、見たことのないくらい美しい透明な川で、魚と泳ぐ…究極の癒しエコツーリズモスポット、
ボニート

Campo Grande-Bonito
【2009年10月中旬の旅レポート】
1日目 長い移動と、代理店での交渉
2日目 ゴムボートでフォルモーゾ川下り、青の洞窟湖へ
3日目 ボイア・クロス(浮き輪で川下り)と、スクリ川シュノーケリング
4日目 世にも美しい「天然水族館(アクアリオ・ナトゥラウ)」
カンポ・グランジ、ボニートのレストランと宿

【概要】
マット・グロッソ・ド・スウ州の州都、カンポ・グランジから車で大急ぎで3時間強、バスで4〜6時間!という田舎にたたずむ清流の都、ボニート。
その名(bonitoはポル語でキレイという意味)が示す通り、文句なしにキレイな「川」が売り物です。
観光地として開発が始まったのは90年代半ばということですが、最近は特にブラジル国内のテレビドラマの舞台となったりしたこともあり、非常に人気のあるエコツーリズモスポットです。
でも、どちらかと言うと、ブラジル人よりも外国人観光客の比率が高いような… その理由はおいおい説明しますが…。

いずれにせよ、ここはすごいところです。こんな観光地、ブラジル国内どころか、世界中探してもめったにお目にかかれないのでは…。
ブラジルが誇る自然の素晴らしさを、ぜひ、「体感」しに行きましょう!


【行き方】
最寄りの空港はカンポ・グランジ。小さな空港で、日本で言うと旭川空港未満、稚内空港以上と言ったところですが(搭乗口が3つだけ)、サンパウロ、ブラジリアへの直行便や、近隣の街への便が意外とたくさん飛んでいるようです。
サンパウロ、ブラジリアからなら、直行便で約1時間半強という近さです。いいなぁ。だって我が家はサルバドール在住だから、まずサルバドール→サンパウロ(もしくはブラジリア)まで2時間半かけて移動して、それからカンポ・グランジ行きに乗るんですもの…。

カンポ・グランジからは長距離バスが出ています。朝7時から一日6〜7本出てたかな?
価格も一人片道50レアル程度とまぁまぁなんですが、一つ気をつけたいのが、「直行便のマイクロバス→所要約4時間強」と「各駅停車?の大型バス→所要約6時間」の2種類が存在すると言うこと。
各駅停車に乗った日には…それはそれは長いバスの旅になります…。
2009年9月現在、カンポ・グランジ発7時のバスは各駅停車、9時半のバスは直行便でした。
ボニートからカンポ・グランジに戻るバスも、各駅と直行があり、7時半発は直行、2時半発は各駅でした…。

なお、人数がまとまれば、もしくはお金に余裕があれば、カンポ・グランジの旅行会社を通して、もしくはタクシーと直接交渉して、貸し切りカーで移動もおすすめです。相場は、タクシーの場合、片道350レアルだそうです。この方法をとれば、バスで4〜6時間かかるところを3時間強で到着するというのですから、時間がない方にはオススメですね。

そして、車の運転が苦にならない方には、カンポ・グランジからレンタカーを借りることをお勧めします。これが経済的には一番いいかも。と言うのは、ボニート到着後、各観光スポットに向かうにあたり、公共の安い交通手段が皆無なのです。現地でタクシーに乗ったり、旅行代理店で乗合バンを予約したりしないと移動が出来ない…そしてそれらにかかる費用がかなりバカにならない金額…ということで、車があればなぁ〜と思うことがたびたびありました。
レンタカーがあればその点を気にせずに移動できますからね。
道は整備されててきれいだったように思いますよ。穴ぼこだらけでタイヤがパンクしそう!という雰囲気ではなかった気がします、バスに乗っていた限りでは。



【旅のベストシーズン】
ボニートのメインアトラクションである「清流を魚と共に泳ぐ:シュノーケリング」を体験するには、できるだけ暑い時期の方がいいです。すなわち、現地の夏…11月〜3月頃でしょうか。もちろん年間通して川泳ぎはできますが、水温が常に20度程度と冷たいので、外気が冷たいともう体が震えて寒くて大変です。特に子供は熱が奪われやすいから、たちまち唇が紫になって可愛そうなことに…。
そして、ボニートのもう一つの目玉スポット「青い洞窟湖(Gruta Lagoa Azul)」は、12〜1月の朝8:30〜9:00の朝日が差し込む時間帯が最高だそうです。逆にいえば、それ以外の時期はいつ行っても同じような感じだとか。
やや気をつけたいのは、雨期(12〜3月)には、ツアー中に雨にあたる可能性もあると言うことと、雨のせいで清流にややにごりが出る恐れがあると言うこと。一日中雨ということはないと思いますが、スケジュールが混んでいる場合、雨の中のシュノーケリングということもあるかも…。それでも魚はバッチリ見えるはずですが。



【観光の仕方】
ツアーに参加するために必要な「バウチャー」

ボニートでのアトラクションに参加するには、旅行代理店が発行する「バウチャー」が必要です。各種ツアーの値段は一律に決められているようで、どの代理店を通しても基本は同じだとか。
ボニートの中心部にはいくつもの代理店があり、直接そこで希望のツアーを申し込めば、前日でも、空きがあれば当日でも参加可能です。ただし、一日の参加人数に限りがあるツアー(スクリ川、青の洞窟湖など)も多いので、どうしてもはずせないツアーについては現地で申し込むのではなく、事前に電話やメールなどで申し込みを済ませておきたいものです。

ところでボニートの各種ツアー、どれもこれもずいぶんお金がかかります…。正直、びっくりするほどの価格設定。
安いものでも、大人一人50レアル(約2500円)、高いものだと200レアル(約1万円)を超えるツアーもあります。半日単位のものも多いので、1日1万円近く平気で使っちゃうことになったりして、本当にびっくりです。子供料金は半額までも下がらないので、家族4人になると、そりゃもう…(涙)

申し込みや支払いやバウチャー受け取りの煩雑さを考えると、最初からいろいろなツアーが含まれた、航空券・ホテル付きの完全パックツアーに参加する方がいいかも知れませんね、ここボニートに関しては。基本的にすべて個人手配をモットーにしている私ですが、ことボニートに関しては、パックツアーの方がいいかも…と思いました、正直。

さてここでオススメのツアーについて。

絶対はずせないのが、清流をシュノーケルで魚と共に泳ぐツアー。これは、スクリ川、天然水族館、プラッタ川といったところが有名です。どれでもいいので、一つは必ず体験して欲しいものです。これこそが、ボニートの代名詞ですから。
それぞれの違いは以下の通り。私たち、本当はプラッタ川に行きたかったけど、条件的に無理でした。

・スクリ川・・・いちばんポピュラーで参加者が多いと思われるツアー。距離も時間も適当と思われる。サポート船がついてくるので、途中で泳ぐのをやめたくなっても安心。幼児もサポート船で移動できるので、シッターさんなしで子連れ参加が可能。

・プラッタ川・・・透明度と魚の豊富さはスクリ川以上との評判。ただし、ボニートの街からは75キロも離れていて移動に時間がかかるため半日ではなく1日ツアーになってしまう。距離も時間も長いので、結構体が冷えるという話も。サポート船がないので、子連れには無理。

・天然水族館・・・ツアー開始前にプールでスノーケルの練習を必ずするので、初心者も安心。サポート船付きで子連れも安心。距離は短めで川幅も狭いけど、水の透明度は素晴らしく、魚もスクリ川以上に見える。水草も美しいので、魚・植物どちらも気になる人におすすめ。


シュノーケル系以外では、川遊び系(ボートで川下り、浮き輪で川下りなど)、トレッキング系、アスレチック系などさまざま。滞在日数とふところぐあいに合わせて選びましょう。
【2009年10月中旬の旅レポート】
1日目 長い移動と、代理店での交渉 へ