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1.サルバドールのカーニバルって?
2.参加するためにはどうしたら?

まずは、毎年変わるカーニバル日程を公式サイトなどで確認しましょう。
カーニバル祝日が2月中の火曜日にあり、これが年によって変化するんですね。サルバドールのカーニバルは、基本的に、祝日の火曜日が最終日。開始日は、その前の週の木曜日の夜となっています。
ちなみに2009年は2月19日(木)〜24日(火)まで、6日間の日程で行われます。
なお、リオとサンパウロはそれぞれ微妙に日程が違います。サンパウロが20・21・22、リオが21・22・23の3日間、それプラス「チャンピオンズパレード」が27・28、両市ともに催されます。

いつごろから準備すればよいか?

1.で書いたブロッコやカマロッチの内容、チケット価格などが公式サイトに出てくるのは10月後半くらいでしょうか…。
サイトで詳細を把握したら、じゃあ自分はどのアーチストを選ぶか、はたまたチケットは買わずにPipoca(ピポッカ)として参加しようか…などなど、どうやって過ごすかを考えます。

どんなアーティストがいいか全然わかんないよ!という方は、公式サイトで各アーティストのプロフィールなどを見てみたり、毎年出る「Axe Bahia 2009」など複数のカーニバル参加アーティストの曲が入ったCDを聞いてみたりして、
お気に入りを探しましょう
ちなみに私はIvete SangaloとTimbaladaが最近のお気に入りです。
お気に入りが決まったら、いよいよチケット購入へ。

【チケットを購入する】
1.サイト上でオンライン購入する。(ブラジル在住者限定)
販売サイトは以下の2つがあります。サイトによって、扱うアーティストが違ってきます。
まず、ほとんどのアーティストを扱うのがこちら。セントラル・ド・カルナヴァルのサイト。

http://home.centraldocarnaval.com.br/

ここの「Blocos Camarotes Eventos」をクリックして進み、次の画面でBlocoかCamaroteかを選択すれば、その年のスケジュールとアーティストの価格表が一覧で出てきます。希望の日程を選んで、オンライン決済で購入することができます。
※ただし、CPF(ブラジル在住者が持っている納税者番号)の入力が必要となるので、これはブラジル在住者限定ですねぇ。

代金の決済は、クレジットカード(VISA,Master,Amex,Diners)、デビットカード(ブラジルのVISA ELECTRON Bradesco)、銀行振込み(Banco do Brasil,Banco Itau)が選べるようです。

もう一つのサイトがこちら。アシェミックスのサイト。イヴェッチ・サンガーロのブロッコはこちらのみで販売しています。
http://www.axemix.com.br/

こちらも同様にブロッコかカマロッチかを選び、購入画面まで進んで行きます。
こちらは利用したことがないので詳細不明です。が、上記と似たようなものだと思われます。

2.上記サイトの実店舗カウンターにて購入する。

実店舗は、セントラル・ド・カルナヴァル、アシェミックスともに、2009年1月現在、サルバドールの長距離バスターミナル近くでアクセス便利な老舗ショッピングモール「Shopping Iguatemi(ショッピング・イグアテミ)」のterceiro piso(3階)、観光客がアクセスしやすい「Shopping Barra」「Pelourinho」それに「空港にあります。普段はカーニバルグッズやTシャツなどの販売がメインですが、11月ごろからチケット発券用のパソコンが置かれ、カーニバルに備えて動き出します。

カウンターのお姉さんに希望日と希望アーティストを伝えれば、クレジットカード決済(分割払いもOK)で買えます。
特に身分証明書の提示は求められず、一人で複数枚買うことも可能です。

【アバダーを受け取る】(最重要!!)

チケットを購入しただけではカーニバルに参加できません。チケットと引き換えに渡される、ブロッコもしくはカマロッチごとのお揃いTシャツ「Abadá(アバダー)」の着用が必須です。

チケット購入時にアバダーも渡してくれれば…と切に思うのですが、さすがブラジル、カーニバル直前にならないとアバダーは完成しないんですね。本当に
本番数日前にならないと引き取れないんですよ。

Axe Mixの場合、実店舗のあるShopping Iguatemiにて引き取り可能です。
2009年の場合は以下の通り。
Data: De 16/02/09 a 24/02/09
Local: Shopping Iguatemi. Espaco ao lado do PlayLand (acesso pelo proprio PlayLand ou estacionamento B4);
Horario: de 16 a 21 de fevereiro, a entrega ira funcionar das 10:00h as 20:00h.
De 22 a 24 das 10:00h as 18:00h.


さてcentral de carnavalの場合、アバダーはさきほどチケットを購入した実店舗で引き取れるかと言うと、実は違うんですよ。
特設の引換所が設けられるんです。しかもそれは年によって場所が変更になったりする…。

引き取り場所情報(いつからいつまで、何時から何時までか。受け取りの際に必要な身分証明書は何か…などなど)については、上記サイトの
「Entrega de Abadas」のコーナーを確認してください。

ちなみに2009年のセントラル・ド・カルナヴァルの場合は、
CENTRO DE CONVENCOES / Salvador/ BA Rua Dr. Augusto Lopes Pontes, Costa Azul.にて、
2月16〜24日の間に引換所が設けられるようです。(本番は19〜24日ですよ。ほんとに3日前からですねぇ。ギリギリ…)
Olodumなど、一部のブロッコについては、上記とは全く別の引換所が指定されています(グループの本拠地など)。ご確認を。

2007年のアバダー引取所(アエロクルービ)

【アバダーを加工する】

これはお好みで。
アバダーは割とだぶだぶのTシャツです。なので女の子たちは、袖を切ったり裾を縫い込んだりして、オリジナルスタイルのトップスへと可愛く加工して着用していることが多いようです。
自分で裁縫できる方はご自分で。
自信のない方は、街の裁縫屋さんや、この時期各ホテルに設けられる裁縫コーナー(costureira/コストゥレイラ)にお願いして、加工料を払ってやってもらいましょう。

 柄は同じだけど、みんな違うスタイルになってるの、わかります?

【時間のない人・もっとラクに買えないものか!!と思う人に】

もちろん手数料はかかってしまいますが、ブラジルの旅行代理店にお願いするのも手です。代理店に頼めば、面倒なアバダーの引き取りまで代行してくれ、宿泊先のホテルまで指定の日時に届けてくれるはずです。利用したことはないので詳細は不明ですが、少なくとも私が聞き取り調査したホテルペロウリーニョ1階の旅行代理店は、そのようなサービスをすると言っていましたよ。
また、チケットカウンターのお姉さんによると、大手ホテルでもそのようなサービスを行っているところがあるようです。

(以下、2月17日加筆。)
一部、外国人が多く通うポルトガル語学校(Idiomaなど)でも、チケットの取りまとめ・アバダーの引き渡しをしてくれるようです。もし身近にブラジル人がいたら、チケット入手について相談してみるといいかも知れませんね。意外なところで代行をしているかも。(新情報!!)
さらに、カルナヴァル本番で、会場付近でダフ屋的にアバダーを売る人も現れます。該当するブロッコが出発する直前もしくは出発後になると、かなり値段が下がるという噂も…。ただし、あくまでもダフ屋ですから、本物のアバダーかどうか微妙という気もしないでもない…。ご利用は自己責任で!!


【宿の確保について】

ブラジルでは、クリスマスやカーニバルといった「国民みんなが休みになる大型連休」の時期になると、軒並み宿泊料金がアップするものですが(それは日本の休前日料金なんかの比ではない)、とりわけカーニバル開催地のカーニバル期間中のホテルはもう尋常じゃない値段に吊り上がります。

しかも、最低4泊以上とか、7日間パックでしか売らないとか、短期滞在者には非常に厳しい条件のところがほとんどです。

ちなみにどのくらい高いかと言いますと。
Rio VermelhoにあるHotel Ibis。普段はとてもリーズナブルでおすすめなんですが、この時期は何と、5泊6日でダブルルームおひとり様945レアル。
普段は1室129レアル(二人で)なんですけどね…。ひとり945ですから、二人で約2000レアルとして、1泊あたりで割ると1室400レアル。通常の3倍以上ですね。

Campo Grandeにあり、セントロにも近くて便利な高級ホテル、Tropical da Bahiaですと、もっと恐ろしいことになってます。
同じく5泊6日のダブルで、おひとりさま2114レアル。1室なんと800レアルの計算になりますね。800レアルって、3万2000円ですよ…。まぁいつもより多少付加価値がついているにせよ(フェイジョアーダ食べ放題、ビール飲み放題の日が1日あるなど)、それにしても高いよねぇ。

いわゆる「安宿」とよばれる宿も、この時期にはもれなく1.5倍〜2倍以上の価格設定になるようです。それでも他のホテルに比べると激安なので、予約が殺到して、ものすごく早い時期に取らないとすぐに満室になるとか…
たとえばペロウリーニョにあるLaranjeirasというユースホステル。ドミトリー(相部屋)が通常一人1泊30レアル程度ですが、この時期は6泊7日パックのみで、一人600レアルになります。3倍強ですね。

この現象はリオのカーニバルにも言えることだと思います。サンパウロは宿の数も多いしお客さんもそこまで多くないので、探せばお手頃な宿はまだ見つけやすいと思いますが。

各ホテルのサイトにアクセスすると、pacote carnaval(カーニバルパック)などの特別料金が表示されると思います。
また、さきほど紹介した「central do carnaval」のサイトでも「Pacotes Turísticos」のコーナーで宿泊施設の予約ができます。(けど高級な宿ばかりです〜


【治安など、参加にあたって気をつけたいこと】

カーニバル期間中、街はもう
ハイテンション状態
パレードコースとなっているあたりは、とにかく人ごみで、大変なことになっています。
主要道路がパレードのため通行止めになり、そのせいで周辺道路は渋滞し、身動きが取れないことも…

移動で気をつけたいのが、
タクシー料金のぼったくり問題
私の2007年体験レポートにも書きましたが、通常15レアルで行けるところを、80レアルも要求されました。こちらが何も知らない観光客だとわかると、平気で法外な値段を吹っかけてきます。
けんかにならない程度に、しっかり値下げ交渉をしたいものです。ただ、ほとんどのタクシーは英語が通じないので、ポル語で頑張るしかないのですが…
(それが面倒で、ついつい高額でも払ってしまう外国人観光客が多いんでしょうねぇ。)

私が聞いた話では、通常時の2割増しにはなってしまうそうです。しっかりした無線タクシー会社の運転手がそう言ってました。
15レアルのところが20レアルになるのは仕方ないようです。まぁ、かきいれ時ですからね、2割増しくらいは仕方ないでしょう。

ちゃんとしたホテルで手配するタクシーおよび無線タクシー各社はは大丈夫でしょうが、セントロなどの
流しのタクシーは、ぼったくり率が高いと思われます。乗る前に行き先を告げ、だいたいいくらか確認してから乗りましょう。期間中、メーターを使いたがらない運転手も多いですが、基本はメーター制ですから。メーターでお願いしましょう。

治安については、
残念ながら、サルバドールは
年々治安が悪化しているようです。地元の住民が嘆いています。
カーニバル期間中は特に犯罪が増えるようです。
そりゃそうです。あれだけの人ごみだもの、泥棒の数だってもちろん増えるよね。
通勤電車の中にスリがいるように、パレードの人ごみにも
スリはいっぱいいます。実際、混雑の中で人のポケットに手を突っ込んできて、携帯や小銭入れを盗ろうとする男に私も遭遇しました。(危なかった〜)

調子よく声をかけてきた男が、「ビールでも飲まないか」と差し出してきたそのコップには
睡眠薬入りのビールが入っていた…というのも本当の話。

この手の犯罪には、
いつどこで誰が遭遇するかわかりません。運の問題。
ですが、できるだけ
自己防衛することは大事です。

・貴重品は持ち歩かない。
・金持ちに見えるファッションを避ける。
・見知らぬ人に誘われても軽々しく付いていかない。
・常に周囲の様子を気にかけて行動する。ボーっとしない。
・騒ぎの近くには寄らない。巻きこまれでもしたら大変!!!(野次馬根性はダメダメ。)

と、当たり前のことですが、カーニバル中は特に気を付けて。

なお、治安の面からみても、アバダーを買わずに
ロープ外でパレードに参加する「Pipoca/ピポッカ」は避けましょう
ロープ内の、アバダーを買える経済力がある人とは違い、
本当に貧しい人たち(=泥棒率も高い)が非常に多いのです。その点を理解した上で、何があっても後悔しないわ!という人だけピポッカでお楽しみください。
お金で安全を買う国です、ブラジルは。)

脅すようで申し訳ないのですが、治安の話をもう少し。
サルバドールの地元の人たちが恐れているのは、これらに加え、
「お祭り騒ぎで酒を飲みまくり、酔っ払ってわけわからなくなって悪事をはたらく奴らが激増する」
「エイズが蔓延する」
「麻薬が蔓延する」

といった点だそうです。
このあたりについては、君子危うきに近寄らず…で、皆さん個々に対応してください。

ちなみに、カーニバルパレード開催エリア以外のサルバドールは、まぁ普段より多少人が増えているでしょうが、いつもの普通の街の様子とほぼ変わらず静かだそうです。

【服装、持ち物】

気温30度を超える暑さ、しかも日差しが強烈ですので、いやでも以下のようなスタイルになるかと思います。

・Tシャツ、タンクトップ
・ショートパンツ
・サンダル
・帽子
・サングラス
・日焼け止め

しかしここで気をつけたいのは

カーニバル参加で
サンダルは自殺行為です。人の群れに踏まれまくって、足の指が折れても不思議じゃありません。脅しじゃなくて本当よ。
だから
靴下にスニーカーを強くおすすめします。その方が思いきりジャンプできるしね!

持ち物は、とにかく最低限で。「パレードで踊るために必要なもの」=実際、何も要らないんですよ。帰りにショッピングモールに寄ろうとか、そんなの無理ですからね。体力的にも。ただただ、飛び跳ねて踊るだけのために必要な物を持ちます。

現金。(2レアル、5レアル、10レアルなど
少額紙幣を複数)→飲み物を売り子から買う&帰りのタクシー代に。20レアル、50レアル札だとおつりがもらえない可能性高し。
ちなみに
財布には入れず生でポケット(チャック付きが理想)に入れよう。財布は路上ではでなるべく出さないように。

デジカメは、最近は所有率が高いし、どこでも平気で撮影しているブラジル人も多いので、ピポッカでない限りたぶん持参しても大丈夫でしょう。
ただ、首からぶらさげる(しかもTシャツの中に隠す形で)とか、チェーンでベルトにつないでおくなどしないと、撮られる可能性・大です。撮られてもいいカメラを持って行きましょう。(そんなのないか。)

携帯電話も、盗まれる率が高いアイテムなので気をつけたいですね。待ち合わせ連絡などのために持っていたいところですが、その場合も、何らかの形で体にくっつけておかないと危険です。

よく海外旅行用として売られている、
腹巻きタイプの貴重品入れは便利かも知れません。
ズボンの内側に隠しポケットを縫い付けるとか。
ポケットの多いショートパンツをはくとか。
靴の中に紙幣を折りたたんで入れるとか。(私は実際にそうしましたよ〜)
いろいろ工夫をして、要は
外から見えないような形でモノを持ちましょう、ということですね。

もうひとつのカルナヴァル…ナタカトシアに参加する!見る!
3.サルバドール参加レポート(2007年2月18〜20日)
(1)熱狂に包まれたサルバドールへ向かう(一日目移動編)
(2)サンバじゃないカルナヴァル…初心者には難しいサルバドール?(一日目チケット購入編)
(3)海沿いのお値打ちホテルは眠れぬ夜(一日目宿泊編)

(4)ダニエラ・メルクリと踊る夜…馬鹿騒ぎのブロッコ(二日目パレード参加編)
(5)家族で市内観光へ〜歴史地区を歩く(二日目観光編)
(6)バイアの人気歌手続々登場!のカマロッチ体験(三日目パレード鑑賞編)