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A reportagem da minha
participação do carnaval 2007
カーニバル2007
参加体験レポート
1.サルバドールのカーニバルって?
2.参加するためにはどうしたら?
3.サルバドール参加レポート(2007年2月18〜20日)
(1)熱狂に包まれたサルバドールへ向かう(一日目移動編)
(2)サンバじゃないカルナヴァル…初心者には難しいサルバドール?(一日目チケット購入編)
(3)海沿いのお値打ちホテルは眠れぬ夜(一日目宿泊編)
(4)家族で市内観光へ〜歴史地区を歩く(二日目観光編)

(5)ダニエラ・メルクリと踊る夜…馬鹿騒ぎのブロッコ(二日目パレード参加編)

我々が悩みに悩んで購入したカルナヴァル参加チケットその1が、今夜のバッハ・オンジーナ(海岸ルート)におけるDaniela Mercury(ダニエラ・メルクリ)のトリオ・エレトリコパレードである。

いわゆるブロッコ(Crocodilo)というものに参加するのである。

事前のネット調査と友人の経験談から、ブロッコ参加の鉄則をしっかり守って出かけた。

鉄則その1.手ぶらで行くこと。デジカメなんてダメダメ!→とにかくものすごい人混みだから押しつぶされるorすられる危険性大

鉄則その2.素足にサンダルはやめること。靴下にスニーカーで行くこと→とにかくものすごい人混みだから、素足だと他人に足を踏まれて骨折する危険性大。

鉄則その3.事前に水分を取り過ぎないように→長丁場のパレード中、トイレに抜けるのは難しいから

ということで、とにかくすごい人混みというのがキーポイント、らしい。

確かに初日の夜、ホテルから見た光景も、すさまじいものだった。人・人・人の波そのものだった。
その中に自分の身を置くって…

いったい、どういう感覚なんだろう。

出発前は、あまりピンと来てなかった。まぁせいぜい、通勤ラッシュの営団地下鉄東西線みたいなものかな、程度の認識であった。


さて今回私達のパレードの主役となる
ダニエラ・メルクリはどんな人か。(リンク先、音が出ます。ご注意)
バイア音楽を語る上ではずせない存在の大御所的女性歌手で、しっかりした声量で歌い上げるお姉様。ベテランと言える歌手であろう。

もちろん、ファンもとても多く、ブラジル全体を代表する歌手と言っても過言ではないのではないかな。

もともと彼女の歌はブラジルに来てからたまに聴いていたし、どうせブロコで参加するなら少しでも馴染みのある歌手のほうが楽しいだろうと思って、彼女を選んだのだ。(写真は彼女の公式サイトから拝借)

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パレード開始の30分ほど前に
スタート地点(バッハ要塞付近)に集合し、なんとなく山車の周りをたむろしている参加者たち。みな、おそろいのTシャツ。っていうか、制服みたいで楽しい。

パレード通りを歩く人は、誰もが何かしらのTシャツ(どこかのブロッコ、もしくはカマロッチのもの)を着ている。客層もなんとなくTシャツによって違ってくるからおもしろい。このTシャツは白人系が多いとか、若者が多いとか、男性が多いとか…。

(写真はオロドゥンのトリオ・エレトリコ。車の先端部に歌手が乗っているのがわかります?そして周りに群がる人々の数…)

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開始時間を1時間半ほど過ぎた頃(さすがブラジル時間)、ようやく音楽が鳴り始め山車が動き出した。ついに出発〜〜〜。

ここからはデジカメがないので臨場感がお伝えできないのが非常に残念なんだけど…

これがものすごいのだ。凄まじいの一言。

なんだこりゃ〜〜〜のサルバドールカルナヴァル、ここにあり!

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やってることは非常にシンプル。ただひたすら、ダニエラの歌に合わせて自由に踊るのみ。

しかし。
本当にものすごい人混みなんです。東西線のラッシュだとか、初詣の明治神宮とか、そんなもんじゃないの。

蒸し暑い夜の、ビール片手の、かーなーりハイテンションな人たちが周りにびっしり!!!
飛び散る汗、飛び散るビール… 熱い息、湿った肌… 

とにかくすごい状況。

最初は私もノリノリで踊っていた。踊り方は自由。一応、アシェというジャンルのダンススタイルはあるけれど、それにとらわれることなく、適当に大げさ気味に揺れていればOKである。
ここのカルナヴァルは、優勝を競うものではない。誰でも参加でき、
とにかく楽しんで馬鹿騒ぎしちゃおう!というのがモットーだから。

好きにすればよい。やりたい放題やればよい。

そんな自由な空気に満ちている…。

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だからもう、そこは秩序なき世界遠慮も何もない世界。我を忘れてテンション上げて、馬鹿になっちゃえばこの上なく楽しい空間だ!

考えてみれば贅沢な話だ。お気に入りアーティストの生歌をすぐそこに聞きながら、好きなだけ踊れるんだから。日本で言えば、サザンやドリカムのすぐそばで、3時間も一緒に踊れるようなもの

すごいことでしょ?

…しかし私は途中でダウンしてしまった。
とりわけ長い道のりの海岸コース。全部で4キロくらいあるのではないだろうか。バーハ要塞から、北のほうの高級ホテル(バイーアオットンとか)が立ち並ぶ辺りまで延々と練り歩くんだから。

しかも途中、カマロッチ(沿道の見学桟敷席)前で山車を止めて歌ったりするから、とにかく時間がかかる。

もちろんゴールまで完走するつもりでいた体力自慢の私だけれど、途中、人並みにもまれて息苦しくなったり、押されて踏まれて痛くなったりで、ほとほと疲れ果ててしまった。

最初の頃は自分の周りに少しでもスペースが確保できていたから、曲に合わせて気持ちよくサンバもどきのステップを踏んだりして楽しかったんだけど、進むに連れて人も増えてきたのか、だんだん身動きが取れず…

なぜか周りには男性ばかりが多く… しかもなぜか男性同士で熱い抱擁やら接吻やらを繰り広げるペアが多く…
それは別にどうでもいいんですが。もう、お願い、ここでコースアウトさせて〜〜〜と敗北宣言してしまった。ああ、あと1キロほどでゴールだったのに!

でも本当に限界に近かったんです。2時間以上ぶっ続けで人混みで踊ることがこんなにキツいとは思いませんでした。たぶん、位置取りによっては、もっとラクに移動できたんだろうけど。

正直、コースアウトした時点では、「もうサルバドールのカルナヴァルには出ない!!もうたくさん!!!」と叫んでおりました。
本当にそのときはそう思ったんだよなぁ。

それだけ壮絶なパレードだったんです、私にとっての初・ブロッコは。


ちなみにダンナはさすがに男だからか、まだまだ行く気満々だったらしい。本当は最後までパレードしたかったらしい。でもここで別れたら、きっともう巡り会えない… ここで別行動は無理…
ということで、一緒にコースアウトしてもらった。

ごめんよ。次回はもう少し男性の少ないブロッコを選んで、私も体力をもっとつけてから参加するから。…とは言ったものの、きっともうこのコースでのブロッコ出場は考えないだろうな、私。

ただ、刺激的な経験には変わりないし、これはここでしか絶対に味わえない経験だから、参加したことには後悔はありませぬ。
チャレンジ精神旺盛な方は、一度は参加すべし。世界でこのような激しく熱い祭りが他にあるだろうか

この躍動感とパワーと混沌とした雰囲気は、きっとリオにもサンパウロにもない。ひたすら陽気で、無心で、力強くて。

ある意味、いちばんブラジルらしいブラジルじゃないか、なんてことすら思った。

(6)につづく
(6)バイアの人気歌手続々登場!のカマロッチ体験(三日目パレード鑑賞編)